昭和の時代の中小企業は、大手企業についていくだけでよかっ
た。
ところが、現在の市場は、大手にぶら下がるだけでは、身ぐる
みはがされるだろう。
大手企業とて利益は出しているものの、先行きは怪しい。
自動車産業などは、これから事業の方向性が変わっていく、と
想像される。
韓国や中国の自動車メーカーの台頭があるからだ。
そのうち日本の自動車メーカーが下請けになる可能性させ言わ
れている。
他方、自動車産業以外の利益を出している大企業でも不採算事
業は多いようだ。
日本企業は挑戦もしないが、撤退もしない。
そもそも、既存事業から撤退をして何で稼ぐかという投資に関
する意欲や知恵がない。
そんな状況だから投資ファンドに狙われる。
本来、不採算事業を切り捨て、新たな事業領域を目指さなけれ
ばならないのだが、大手企業の経営者は、自社株買いに精を出
す。
これくらいしか能がないのだろう。
わが国には、投資すべき分野は限りなく存在し、投資立国なる
有資格がある。
こんな状況だからだろうか、トヨタの株価は低迷する。
ソニーも同じ状況だ。
この国の大手企業は挑戦しなくなった。
自動車産業で挑戦しているのはスズキくらいだろう。
米国を見限り、インドで成功を収めている。
インドからアフリカを狙う戦略などしたたかさと同時に、独立
自尊の気構えがある。
今の株主は賢い。
多くの情報を得ており、簡単に大企業だという理由で株を購入
したりしない。
株主は、あきらかに未来をみている。
わが国は、株価だけをみていれば、上昇基調にあるようだが、
足元の円の価値は揺らいでいる。
株価が上昇基調にあるのは、外国人からすれば、安く株を変
えるからだ。
しかも、この国は、どうも円安基調が続くように思われてい
るのだろから、株は外国人投資家からすればおいしい。
反対に日本人からみれば、株価は上がっても円安では、将来
投資の果実は思ったほどでもないのかもわからない。
今日の日本経済新聞の記事だ。
『東証プライム上場企業を対象に本業で稼いだ資金である営
業キャッシュフロー(CF)のうち投資CFに回した割合を調
べると、26年3月期は70%だった。新型コロナウイルス禍前
の80~90%を下回る。5年連続の最高益で増えた稼ぎを有効
活用できていない』
利益をため込むことはできても投資ができていない。
他方、カルテルはやり放題のようだ。
経営者の質は昭和とさほど変わらない。
こんな状況だからこそ、中小企業は、小さなソニーを目指せ。
どんな企業でも成長プロセスがある。
先ず、自らの足元を見直して自社の強みを把握することだ。
新たな挑戦は、そこからだ。
そんな企業のなかから第二のソニーは生まれるだろう。
大企業ができる投資は、どんな経営者でもやれる企業買収が
関の山だ。
本当の挑戦ができるのは、中小企業や創業者がいる中堅企業
だ。
そこにしかゲームチェンジャーになれる資格を有する企業は
生まれない。
日経新聞では、そんな挑戦する中小企業の記事が多くなった。
誠によいことだ。
もっとも、中堅の上場企業には、ユニークな仕組みがいる。
創業者経営がいる企業ほど、おもしろいことがやれるのだが、
自分の能力を活かしていく仕組みを作ることに気づいていな
い経営者は多い。
さて、どんな仕組みだろう。
考えてみては、いかがだろうか。