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ビジネス

ビジネスは、創業者の挑戦からはじまるのだが、挑戦者を代えていくゲームだ

ビジネスって大変ですね。
経営者は、常に会社の成長を目指して挑戦し続けなければなら
ないからです。
この点では、大企業も中小企業も同じです。
経営者を経験したことがない私は気楽なものです。
挑戦といったところで、他人のふんどしの上ですからね。

でも、不思議なことに会社には、私のような横着者が必要にな
ります。
経営者ほど残酷な場所にいる人はいないでしょう。
文句は言われ、あらゆる責任を取らされるからです。
さらに資金繰りは、毎日胃薬飲みながら、死闘になっていまし
た。

私にはできない芸当です。
それでも経営者には、なにかメリットがあるのでしょう。
私には信じられない光景です。
中小企業の経営者という存在は、まるで宇宙人のようにみえた
ものです。
それでも事業の成長のために挑戦できる経営者は、人間として
みた場合、その生き方に独特の個性がありました。

そんな経営者の個性の爆発が、起業であり、創業のエネルギー
になっていました。
事業が成長軌道に乗ってくれば、たくさんの人材が必要になり
ます。
もちろん、私のような横着者です。
サラーリマン根性まるだしの私のような人材をうまく使いなが
ら、ビジネスの展開を図っていくことになります。

創業者は、いわば挑戦の塊のような人間でしょうか。
儲かることへの執着が強く、常に自分のアンテナを研ぎ澄まし
ていました。
儲かる時代は、そのアンテナの受信感度が高く、次々に事業を
成功させていきます。
しかし、アンテナの受信感度が下がれば、事業は急速にしぼん
でいきました。

社員に事業を成長させていく力がありませんでした。
自分たちで考えて、挑戦しようとする意欲を、創業経営者がそ
いでいたからです。
常に与えられた環境のなかでいわれたことをもくもくとやる社
員たちでしたが、ヒット作はでず、業績は悪化していきました。

静寂な会議で轟くのは、創業経営者の罵声でした。
この状況は、すでに経営とはいえないのです。
挑戦の牙を抜かれた人間たちには、ビジネスをおこなう気迫は
残っていませんでした。
ビジネスは厳しいものです。
創業者が起業したように、事業が拡大すれば、経営者と従業員
は共同して新たなビジネスへ挑戦を続けなければなりません。

ビジネスとは、いわば挑戦者を代えていくゲームです。

ビジネスの成功は、事業規模が大きくなればなるほど、従業員
との共同作業になります。
ビジネスの成長は、創業者に代わる挑戦者をいかに育て、挑戦
の連続性を保てるか、そして挑戦を絶やさない社風をどのよう
につくっておくか、ということに尽きます。

創業経営者のほかに挑戦者がでなかった企業は、静かに会社の
終わりがきました。
同業者には、今でも活躍するマリオの任天堂、パワプロのコナ
ミ、バイオハザードのカプコン、パチスロ北斗の拳のセガサミ
ーなどがありました。
私がいた当時は、まだそれほど上品な業界ではありませんでし
たが、ヒット作がでても、経営マネジメント、いわば挑戦者を
つくることができなかった企業は衰退していきました。

ゲーム業界は、ソニーが参入したことで社会のステータスがあ
がったと、当時の社長は語っていたのですが、自分以外に挑戦
者が続かなかったことで、事業の暖簾を下ろしました。
事業を売却しましたが、引き継いだ会社もなくなってしまいま
した。
完全消滅です。

ビジネスというのは、規模が大きくなればなるほど、挑戦者を
代えていくゲームになっていきます。
挑戦者をどのように育成(経営者との相互作用なのですが)し
ていくかが、企業独自のマネジメントということになります。

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