総務省が発表(4日)した7月の家計調査によれば、1世帯(2人
以上)当たりの消費支出は30万1245円となっていた。
物価変動分を除いた実質では、前年同月比3.6%減少しており、
8カ月連続の減少だ。
節約志向に伴う食料支出の減少が続いているようだ。
電気代は12.0%の大幅減、ガス代も7.2%減だ。
自動車の購入が低迷し、自動車等関連費用は10.4%のマイナス
になる。
携帯電話は割安な料金プランに移行しているようで、通信関係
も5.6%減っている。
賃上げと企業の利益の関係について、少し本を読んで学んでい
る。
確かに賃金は上昇しているのだが、物価も上昇しており、賃上
げが追いつかず実質賃金の減少が続く。
企業からすれば、賃上げ分の価格転嫁は許容されるし、原材料
費(仕入)の上昇分も同じように価格転嫁していくだろう。
結論から言えば、大企業は価格転嫁が非常にうまくいっている
のだ。しかも、十分すぎるくらい利益がでている、と思われる。
国は賃上げを煽り、原材料の高騰は、グローバル情勢を捕まえ
て企業による価格転嫁をしやすくする状況が生まれている。
国民は、価格が上がっても食料品などの必需品は、当たり前だ
が、安いものに代えながら日々購入して生活している。
わが家でも商品の価格に諦めがでている。
安売りがないため、妻はしぶしぶ高い商品を購入しなければな
らなくなった。
こうして単純化して現状の物価をみれば、賃上げよりも物価上
昇の割合が大きいことが予測される。
賃上分+仕入上昇分=企業の価格転嫁分
物価上昇ー名目賃金=実質賃金(マイナスが続く)
毎年賃上げしても、企業の仕入上昇分の価格転嫁によって、実
質賃金はプラスにならないだろう。
消費税減税は、一時的に実質賃金を上昇させる効果はあるのだ
が、物価がこれまで以上に上昇すれば、それもむずかしくなる。
しかし、足元のスーパーの商品をみていると価格が下がってい
る商品もでてきている。
おそらくだが、強気で商品価格を上げていったのだろうが、販
売数量の減少によって売上の確保がむずかしくなっているので
はないだろうか。
強気な価格転嫁は、実質賃金が上昇してこなければ、いずれ消
費者は価格が上がった商品から、それよりも価格が安いものに
代えるか、あるいは購入そのものをやめることになるだろう。
わが家でも購入をやめた商品は多い。
お酒は100%飲まなくなった。
野菜でも価格が高くなったものは購入を控えている。
今日のスーパーにおける小松菜の価格は248円だ、ほうれん
草は299円となっていた。
消費者には値ごろ感がある。
とくに我々の世代は、この30年間の値ごろ感が強く残ってい
る。
妻の頭のなかは、平成のはじめごろの値ごろ感だろうか。
私は、価格が上がってもしょうがないようね、というタイプだ
が、妻は妥協しない。
大企業やJAは、奥様方に嫌われたら終わりだ。
若い人たちでも賃上げと実質賃金の関係を体で感じはじめると、
消費行動は変わっていくだろう。
さらに金利は上昇している。
住宅ローン金利の上昇は、賃上げどころではない。
この先、厳しい生活状況が続くことが予想される。
毎年賃上げとばかり喜んでいられない。
わが家は住宅ローンから解放されただけでもホットしている。
それでも出ていくお金ばかりが増えていく。
食料品関係だけではないのだが、中小企業の倒産が増えていく
のは、現状の物価上昇からすれば、うまく価格転嫁ができたと
しても、さらに売上がついてこなければ必然だ。
中小企業の経営は、覚悟がいる時代を迎えている。
工夫ある経営を実行しながらは、市場から出される退出命令を
避けていかなければならない。
中小企業は、経営者の経営能力が問われる時代を生きている。
この意味では、大手企業の経営者よりも経営能力を求められて
くるだろ