中小企業やベンチャー企業が、大企業に寄りかかることほど危
ないものはない。
大企業とは、中小企業などからみれば理不尽なものだ。
もっとも、大企業にもそれなりの理屈がある。
中小企業は、そもそも大企業に切られる前に手を打っておかな
ければならない。
ある日、突然、危機は訪れる。
爪は、大企業と取引している間にとぐものだ。
大企業との取引をおこなっているとき、自社の独自性をもつ必
要があるのだが、中小企業には遊びの部分がないことが少なく
ない。
本来、中小企業が特徴ある製品やサービスを生み出す源は遊び
だ。正攻法でいっても、特徴ある技術は生まれない。
このような環境をつくるのには、言葉でいうほど簡単ではない。
創業経営者の経営能力に頼るからだ。
中小企業は、順調だと思えるときに、挑戦するべきテーマが必
要なのだが、先ず危機意識がない経営者が多く、未来に対する
投資をおこなっている企業は極めて少ない。
他社にないものを考え、つくるだけでも大変な時間がかかる。
中小企業では、社員に挑戦する気風をつくることが大切なのだ
が、実際、それは骨が折れる仕事だ。
それを地道にやれる経営者がいる企業が最終的に勝つ。
そのうえ、特許が取れればいうことはないのだが、特許申請を
するだけでも大変なことだ。
だが、現在では、オンライン申請することができるようになっ
ているので、そのような学びも必要だ。
自社の人材を評価していない中小企業の経営者は多かったが、
本来、人間の能力を開発できるのが経営者の強みだ。
人材がいないという経営者ほど、自分を活かしていない人間
ということだ。
大企業は仕組みで動くのだが、中小企業は、あくまで経営者
と社員という人間で動くものだ。
多少なりとも仕組みがあっても人間だ。
粘り強くなどという言葉は、今は死語だろうか。
中小企業の事業の成長発展には、粘り強くやりぬく以外に、
他に方法はない。
AIを活用してできるものは、他社でもできる。
AIは自社がやろうとしていることを分析したり、考えたりす
るツールでしかない。
AIを利用することを否定するものではないが、AIが答えを出
すことはできない。
私もAIを利用していのだが、やるべきことは自分でイメージ
し、自分が納得できるようにしている。
私自身が最終的な責任を負うためだ。
今の時代、下請けを飛ばして仕事を進める元請(大企業)は
多くなっているだろう。
建設会社などは、内製化して下請けの仕事を自社に取り込ん
でいる。
メーカーでも金型を内製化している企業が増えている。
中小企業は、自社の仕事を黙ってみていれば、そのうち仕事
がなくなることを覚悟しておかなければならない。
それでなくとも人材の確保は大変なことになってきた。
自らの足元をみて、自社の立ち位置を再確認してみる必要が
ある。
爪をとぐためには、やれることから確実に進めておく。
社内を見渡してなにもみつからなければ、赤字になる前に廃
業することだ。
中小企業は、そんな時代を生きている。