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自動車産業

わが国の自動車産業には、やっかいな時代が到来しそうだ

私は昭和の古い人間なので、今でもガソリン車に乗っている。
BEVに目を向けることはない。
理由は、充電のめんどくささとバッテリーの信頼性にある。
ガソリン車でも、ガソリンスタンドは少なくなっているのだが、
地方でもなんとか、スタンドをみつけることはできる。

私だけかもわからないのだが、エンジン音がいつまでも体に残
っている。
バイクにも乗っていたのだが、バイクのことを考えると、やは
りエンジン音が体のなかからしてくる。
今のガソリン車は、昭和に比べれば上品だ。
音は静かだし、スイッチひとつでエンジンはかかる。
むかしは、エンジンをスタートさせるだけでもチョークレバー
を引いて、空気の量を減らしてガソリンの濃度を濃くしてから
エンジンをかけていた。

レシプロエンジンは、今の車でも同じ仕組みなのだが、当時は
電子制御などなかったので、本当に生き物のように唸り、そし
て振動していた。
今では寒い冬でもエンジンはすぐにかかり、暖機運転は必要な
い。
どこまでも手がかからない優等生になった。
私は、それでもガソリン車のアクセルを踏み込んだときのエン
ジン音や加速の体感は、当時と同じような感覚に近づける。

あまり書いてはいけないことなのだが、高速道路である速度以
上になると、当時のエンジンはエンジン自体がバラバラになる
のではないか、とさへ感じたものだ。
今の車は、排気量も少ないのだが、当時の車と比べれば、エン
ジンがバラバラになるような感じはない。
タイヤを含めて車両全体の完成度が高い。

私は、おそらくだが生涯BEVに乗ることはないだろう、と思っ
ている。
若い人たちや新しい車に興味がある方は、BEVに乗ることも多
くなるだろう。
ところが、欧州では中国製BEVが売れているという。
販売価格が安いようだ。
これはこれでいろいろな問題を引き起こしているようなのだが、
スペインでは、元ニッサンの工場を中国メーカーが買収し、完
成車の生産をはじめているようだ。
昭和の時代、わが国の家電や自動車メーカーは、現在の中国と
同じように海外進出がはじまっていた。
似たようなプロセスだ。

きのうの日本経済新聞の記事の一部だが『コックス・オートモ
ーティブという米調査会社が今年実施した消費者調査でこんな
結果が出た。Z世代とは現在の高校生から30歳前後の若者のこ
とで、米消費者の約2割を占める。下の世代にも影響力があり、
少なくとも今後10年以上は米消費の動向を左右するインフルエ
ンサーになる。

そんな世代が重視するのが「アフォーダビリティー(お手頃価
格)」だという。米国の新車の平均価格は約5万ドル(約775万
円)と高額化している。燃料費も高騰し、維持が難しい。

例えば、BYDの小型EV「ドルフィンサーフ」は欧州で2万500
0ドル前後で売られている。同社以外でも中国メーカーは他の
海外メーカーより安価なEVをそろえ、Z世代の評価が高い。

トランプ米大統領は最近「中国企業が米国に来て、自動車工場
を建設したいなら構わない」と発言を一変させている。米自動
車業界からは反対の声が上がったが、11月の米中間選挙ではア
フォーダビリティーがエネルギー価格の上昇もあって重要な争
点だ。避けては通りにくい』とあった。

現在、中国車に対しては関税100%で事実上禁輸の状態だが、
将来、仮に米国内で中国車が製造されるようになれば、これは
これで大変な状況が生まれるだろう。

わが国の自動車産業は、現時点でも岐路に差し掛かっているの
だが、BEVの拡大や中国車のグローバル市場へ進出は、脅威に
なってくるといえそうだ。
ちなみに、同記事にあったデータだが、世界の自動車販売台数
は毎年大きく変化してくるだろう。
私は、このデータをみながら、わが国が自動車産業大国といっ
ておれるのは、いつ頃までになるのだろうか、と思わず考え込
んでしまった。

資料:日本経済新聞

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