このところ株価の高騰が続いていたのだが、7月17日、日本
の株価が大幅に下落した。
どうもAI神話が陰りだしたらしい。
なかでも中国の存在だ。
米国企業が開発したAIだが、中国の新モデルのAIが米国企業と
同等レベルの能力となり、利用料金も安く提供できるらしい。
株式市場は、今後のAIマーケットの行方に不安のサインを出し
始めた。
このところ中国の存在は、AIに限らず、自動車、あるいは半導
体などでも影響を強めている。
補助金を含めた国策ということもあるのだろうが、それは日本
や欧米でも同じようにあることなのだが、やはり中国企業があ
らゆる分野で急速に技術力を高めてきているからだ。
自動車に至っては、日本製といわれるBEVの部品が中国製にな
ってきており、いわば日本車が中国のOEM製品のようになって
きている。
量産数で圧倒する中国製の自動車は、それを支える部品メーカ
ーも育っている。
AIの開発も同様に、凄まじい開発力を発揮している。
家電は、すでに中国製品がグローバル市場を押さえている。
家電大国だったわが国の面影は、とっくになくなっている。
7月17日日本経済新聞には『17日の米国株式市場で幅広い主
要テクノロジー銘柄が急落した。ハイテク株比率の高いナ
スダック総合株価指数は続落して前日比1.4%安となった。下落
率は2%を超える場面もあった。半導体株の「弱気相場入り」サ
インも点灯した。
中国発の人工知能(AI)ショックが市場を揺らした。米国の最
先端AIモデルに性能面で肉薄するうえ利用料金も安い新モデル
を中国企業が発表し、米AI各社の優位性を脅かすとの警戒感が
米テック銘柄の重荷になっている』とあった。(抜粋)
さらに米国株、23時間取引と同新聞にあった。
『米国市場に上場する株式の23時間取引が12月6日に始まる。
最大のハードルとみられていた証券取引所間をつなぐ情報イン
フラの稼働延長に米当局の承認が出た。日本時間の日中に米国
株を売買しやすくなる。世界中の才能を集める米大リーグのよ
うに、マネーや優良企業が母国市場を素通りして米国に向かう
動きが加速する可能性がある。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダックなどに上場す
る主要銘柄が23時間取引の対象になる。NYSEが2024年に「平
日実質24時間取引化」を打ち出してから2年越しで実現を迎え
る』
あらゆる国の人たちが、現地時間で米国株の取引きができるよ
うになる。
日本市場にこだわる理由が少なくなる。
株取引をおこなう人たちにとって、どの市場を利用するかは自
由だが、少なくとも一部の投資家は、米国における株取引へ移
行していくだろう。
さらに日本市場は、米国における株取引をみながら市場の株価
が動いていくことになる。
これまで株取引における時差によって、各国の市場が住み分け
られていたのだが、記事にあるように日本市場を抜け出す投資
家が増えていく可能性がでてきた。
わが国とって優位だったことは、ひとつづつ潰されていく。
家電、自動車、株式市場と日本を支えてきたものが、根本から
変わろうとしている。
ITやAI、あるいは携帯端末などは、足元にも及ばなくなってき
た。
わが国は、益々分野を限定しながら強みを活かした製品やサー
ビスを生み出すことを求められる。
中小企業でも、この点では大手企業と同じ視点で自社の技術や
サービスを見直さなくてはならない。
とにかく中国の開発力はスピードがある。
米国のAI企業ですら安閑としていらない。
これから10年で世界は、どのように変化していくのだろう、
と思ってしまう。
先が短い人間としては、心配ではあるが、わくわく感も大きい。
良くも悪くも時代の転換点をみることになるのだろう。
もう書かないが、今日の日本経済新聞にもショックな出来事が
記事になっていた。
私たちは、すでにあらゆるショックのなかにいるようだ。
現実は、私の想像以上のはやさだ。