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中小企業

昭和の基盤の上にあるわが国の経営環境

政府の施策は、既存の大企業を温存する政策が多い。
理由も簡単だろう。
既得権益(大きな権力と金がある)と結びつくほうが、政治家
は安泰だからだ。
わが国が米国に負ける原因は、既存企業を優遇する政策が多く、
新たに挑戦する政策を、そもそもやらないからだ。

官僚にとって、大企業という存在は、天下りの一丁目一番地だ。
いわば、持ちつ持たれつの関係が続く。
新たな企業を優遇したところで、官僚にメリットは多くない。
そんな環境で米国のようなベンチャー企業が沸き起こるはずが
ない。

中小企業政策も同様だ。
生かさず殺さずで赤字経営を是認した政策は、選挙支援の母体
と化す。
補助金は、まさにその有効手段だろう。
中小企業は、そんな補助金をありがたがって受領する。

本来であれば、中小企業の選別をしなければならないのだが、
いつまでも選挙目当てに、中小企業をうまく生かしている。
成長発展する企業でも、政治家と結びついている経営者は少な
くないだろう。
ちまたよく言われる「政商」だ。
このタイプの経営者は、政治から入る情報を活かして積極的な
投資をおこなう。
多くの中小企業と違うのは、事業を成長させていくことができ
る独立自尊の精神を持つ創業経営者がおり、独力で現預金を増
やしていることだ。

補助金も有効活用するのだが、それに溺れる経営はしない。
自ら未来をみながら積極的な投資をおこない事業を成長発展さ
せている。
政治がらみが、すべて悪いわけではない。
違法でない範囲で情報収集することは、経営者にとって未来を
見定めるツールだ。
また、それだけで事業が成功するわけではない。

事業を成功に導くのは、やはり経営者の経営能力だ。
経営手腕と言われるものだ。
成長のステージごとに人材を入れ替え、事業に必要な人材を積
極的に獲得していく。
私は入れ替えられたほうなのだが、それは当たり前だ。
経営者からみた成長ステージにおける能力がないと判断された。
だからといって自分を卑下することもない。
所詮、その方の評価だからだ。
ソニーの取締役は、1年で退任する人も多かった。
経営職の能力の評価とは、どんな時代でもシビアなものだ。
もっとも、私は経営職ではなく、管理職だったのだが。
私がおこなう仕事でも相応の能力評価がされる。
まして経営職であれば、その評価の厳しさはレベルが違うもの
だ。

話は変わるのだが、この国のベンチャーの経営環境は、決して
良いとは言えないだろう。
政策、言語、ベンチャーキャピタル、世界を知らない国民性な
ど、多くの否定的な様相が頭に浮かぶ。
だけれども、どのような環境にあってもグローバル社会へ打っ
てでる決意があれば、ソニーが海外へ出た時代よりチャンスが
ある。
国内環境に甘んじるな。

最初から海外で挑戦するくらいの意欲がなければ、この国のベ
ンチャー企業の発展はないだろう。
国のベンチャー施策は、むしろわが国のベンチャー企業を弱体
化させているきらいがありそうだ。
中小企業やベンチャー企業が、必要以上に国によりかかる経営
をおこなうことに、私は危惧してる。

むしろ、MLBの日本人選手ではないが、自分(自社)で海外
へ出て勝負すべき時代ではないだろうか。
国内にいて、グローバル社会の評価をもらうことは、限りなく
むずかしい。
やはり欧米には、その舞台がそろっているようだ。

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